〜初めて陸上競技(短距離)を始める小学校高学年〜中学生のお子様と保護者の方へ〜
「最初の一足、何を買えばいいの?」——陸上を始めるとき、いちばん最初に出てくる質問のひとつです。お店に行くと色も値段もさまざまで、保護者の方も迷ってしまいますよね。
先に結論をお伝えします。
最初の一足は「速い人が履く道具」ではなく、「お子様の足に合った一足」を選ぶこと。 これだけで、走りやすさも怪我のしにくさも変わります。順番にお話しします。
高いスパイクほど、速く走れるの?
いいえ。値段の高いスパイクは、記録を狙う選手向けに反発が強く、扱いが難しい作りになっていることが多いです。
始めたばかりの中学生が無理にそれを履くと、力をうまく伝えられず、ふくらはぎやスネを痛める原因にもなります。
最初は「自分の足にきちんと合う、扱いやすい一足」が正解です。
最初の一足は「兼用スパイク」がおすすめ
陸上の練習や大会では、走る場所(路面)が2種類あります。
ひとつは陸上競技場にある、ゴムでできた「陸上トラック」。もうひとつは、学校のグラウンドなどの「土」のグラウンドです。
実は、スパイクにはこの路面に合わせて作られたものがあり、なかでも便利なのが「兼用(けんよう)スパイク」です。
兼用スパイクとは、陸上トラックでも、土のグラウンドでも、どちらでも走れるスパイクのこと。

兼用スパイクのメリットは?
中学生のお子様は、ふだんの練習は学校の土のグラウンド、大会のときは陸上競技場のトラック、ということがよくあります。
このとき、土用とトラック用を別々に用意するのは大変。
でも兼用スパイクなら、土のグラウンドでも問題なく走れて、そのまま大会の陸上トラックにも使えます。1足で練習も大会もカバーできるので、初めての一足としていちばん扱いやすいのです。
お店ではどう選べばいい?
短距離用のスパイクにも、初心者向けから上級者向けまで段階があります。初めてのお子様には、「短距離用」かつ「初級〜中級者向け」と案内された兼用モデルを選びましょう。次の点も目印になります。
- 靴底(ソール)が硬すぎない(反発が強すぎず、扱いやすい)
- ピンを付け替えられるタイプ(路面に合わせて長さを調整できる)
具体的な商品でいうと、初めての一足としては次のモデルが定番です(いずれも土・トラック兼用の初心者向け)。
- アシックス「エフォート(EFFORT)」
- ミズノ「エックススプリント」
- ミズノ「エックスファースト3」
価格はおおむね1万円台前半が目安です。お店で「初めて陸上を始めるので、土でも使える短距離の入門モデルを」と伝えれば選んでもらえます。
逆に避けたいのは、記録を狙う選手向けの、靴底がとても硬い上級者モデル(こうしたモデルは「トラック専用」のことが多いです)。
最初の一足は、扱いやすさを最優先に考えてください。
ピンの長さは、どう決めればいい?
ピンの長さは、走る種目によって目安が変わります。
- 短距離:8mm
- 中距離:7mm
- 長距離:5mm
- フィールド(走り幅跳びなどの跳躍・投てき):9mm
短距離を始めるお子様は、まず8mmを基準にそろえればOKです。
ただし、大会では使えるピンの長さや形が決められていることがあるので、出場する大会のルールも確認しておくと安心です。
ピンは消耗品なので、スペアのピンとピン交換の工具も一緒に用意しておきましょう。

サイズは、大きめを選んだほうがいい?
成長期だからと大きめを選びたくなりますが、スパイクはつま先に余りが出ないジャストサイズが原則です。
大きすぎると足が中で動いて力が逃げ、マメや靴ずれの原因にもなります。
「少しきつめに感じるくらいのフィット」が、地面を押す力をしっかり伝えてくれます。試し履きのときは、必ず立って体重をかけて確かめましょう。
よくあるご質問
Q. 初心者でも、最初からスパイクは必要ですか?
練習の段階ではトレーニングシューズで十分な場合もあります。大会に出る、トラックで本格的に走る段階になったら、合うスパイクを一足用意してあげると走りが安定します。
Q. すぐ足が大きくなるので、大きめを買ってもいいですか?
おすすめしません。大きすぎると力が逃げてマメや怪我の原因になります。ジャストサイズで選び、サイズアウトしたら買い替えるほうが、結果的に上達も早くなります。
Q. ピンが折れたり無くなったりしたら?
スパイクのピンは消耗品です。スペアピンと交換工具を用意しておけば、その場で交換できます。大会前は本数や長さに不足がないか確認しておきましょう。
かなた陸上クラブ・スポーツ教室は、三島・沼津・御殿場・清水町で活動する、小学生・中学生向けの陸上・スポーツ教室です。
スパイク選びから走り方まで、初めて陸上を始める小学校高学年〜中学生のお子様を、発達段階に合わせてサポートします。
「何から始めればいいか分からない」という段階こそ、お気軽に体験へお越しください。随時受け付けています。