体験レッスンや保護者の方との会話で、よくいただく質問です。結論からお伝えすると、小中学生の年代で足の速さを分けているのは、筋肉の量そのものよりも「力の伝え方」です。この記事では、その理由と、ご家庭でできることをお伝えします。

足を速くするには、筋肉をつければいいの?
筋肉は、たしかに力を生み出すエンジンです。
ただ、走っているときに足が地面についている時間は、トップ選手でおよそ0.1秒。まばたきより短い一瞬です。
この一瞬のあいだに、筋肉をぐっと縮めて力を出す、という使い方は間に合いません。
だから「筋肉が多い=速い」とは限らないのです。
速い子は、地面を「強く長く」押していない?
速い子の走りを見ると、地面を踏みつけているというより、ポンポンと弾んでいるように見えます。
足が地面についている時間が短く、そのぶん次の一歩が早く来ます。
逆に「もっと強く蹴りなさい」と力を込めるほど、地面についている時間は長くなり、ブレーキが増えて失速します。
速さを決めているのは力の大きさだけではなく、どれだけ短い時間で力を地面に伝えられるかです。
ふくらはぎの「バネ」とは何のこと?
体には、筋肉のほかに「腱(けん)」という、筋肉と骨をつなぐゴムのような組織があります。かかとの上にあるアキレス腱が代表です。
速く走っているとき、筋肉はエンジン、腱はバネの役割を分担しています。
着地の衝撃でアキレス腱が引き伸ばされ、その反発で体が前へ押し出される。トランポリンに近いイメージです。

トップ選手のふくらはぎの筋肉は、走っている最中それほど伸び縮みしていないことが分かっています。伸び縮みしているのは、筋肉ではなく腱のほうです。
だから練習で育てたいのは「太い脚」ではなく、着地の一瞬に弾める体なのです。
家でできることはありますか?
特別な器具はいりません。弾む動きが自然に入る遊びで十分です。

- なわとび
- ケンケン、ケンケンパ
- その場での連続ジャンプ
- 軽い坂や階段を使ったダッシュ
ポイントは、回数や高さを競わせないことです。
ドスンと着地して頑張るより、音が軽くて、リズムが途切れないほうが狙いに合っています。
※ひざやすねに痛みがあるときはお休みしてください。
「強く蹴りなさい」と言わない方がいいのはなぜ?
子どもは、かけられた言葉のとおりに体を使います。
「強く蹴れ」と言われた子は、地面を長く押そうとします。
すると、地面に足がついている時間が長くなり、足が体の後ろのほうで回るようになります。
体だけが足より先に前へ行ってしまうため、上体が突っ込んだ前傾姿勢になり、足はずっと後ろで回っている。この形では、前に進む力がうまく出ません。
かなたのレッスンでは、力の入れ方ではなくイメージで伝えています。
- 「ポンポン弾もう」
- 「トランポリンみたいに」
- 「地面が熱いから、すぐ足を上げよう」
どれも、その場ですぐできる言葉です。理屈を覚えなくても、体が勝手に良い動きを見つけていきます。
かなたのレッスンで大事にしていること
小学生のうちは、細かい走り方の理屈を教え込むことはしません。
走る・跳ぶ・投げる・弾む。いろいろな動きを経験して、力の出し方の引き出しを増やすことを優先しています。
また、20m・50mなどの記録を定期的に測っています。目的は順位をつけることではなく、過去の自分と比べるためです。
よくあるご質問
Q. 小学生のうちから筋トレをさせた方がいいですか?
A. 必要ありません。この年代は、器具を使った筋トレよりも、いろいろな動きを経験することのほうが優先です。なわとびやジャンプ遊びで土台は育ちます。
Q. 運動が苦手な子でも大丈夫ですか?
A. 大丈夫です。走るのが得意な子だけの教室ではありません。サッカーや野球など他の競技をしているお子様も、運動に自信がないお子様も一緒に参加しています。
Q. 変化が出るまでどのくらいかかりますか?
A. 個人差はありますが、動きの変化は数か月単位で少しずつ現れます。定期的に記録を測っているので、お子様自身の変化として確認していただけます。
無料体験を受け付けています
かなた陸上クラブ・スポーツ教室は、沼津市・三島市・御殿場市を拠点に、小山町・裾野市・清水町・長泉町・函南町からもお通いいただいています。
走るのが得意な子も、これからの子も歓迎です。まずは一度、体験にお越しください。
▼ 無料体験のお申し込みはこちら
https://app.kanata-ac.com/trial